「走るとすねの内側が痛い…」
「練習量を増やしたら、すねがズキズキしてきた…」
このような症状がある場合、「シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)」の可能性があります。
シンスプリントは、陸上競技・サッカー・バスケットボールなど、走る・跳ぶ動作を繰り返すスポーツ選手に多くみられる代表的なスポーツ障害です。
北九州スポーツ整骨院にも、部活動に励む学生やランナーの方が、すねの痛みで多く来院されています。
今回は、
- シンスプリントの原因
- 疲労骨折との違い
- 整骨院でできる治療
- 再発予防のポイント
について、整形外科的な視点も交えながら詳しく解説します。
シンスプリントとは?
シンスプリントは正式には
脛骨過労性骨膜炎(Medial Tibial Stress Syndrome:MTSS)
と呼ばれるスポーツ障害です。
走る・ジャンプする動作を繰り返すことで、
- 脛骨(すねの骨)
- 骨膜
- 骨膜に付着する筋肉
に繰り返し負担が加わり、炎症や痛みが生じます。
特に
- 陸上競技
- サッカー
- バスケットボール
- バレーボール
- ラグビー
など、ランニング量の多い競技で多くみられます。
なぜシンスプリントになるの?
シンスプリントは単なる「使いすぎ」だけではありません。
筋肉・骨・フォーム・練習環境など、さまざまな要因が重なって起こります。
① オーバーユース(使いすぎ)
最も多い原因です。
- 急に練習量を増やした
- 長距離を走り始めた
- 合宿で連日練習した
など、骨や筋肉が適応する前に負荷が増えることで発症します。
② 筋肉の柔軟性低下
特に重要なのが
- 後脛骨筋
- ヒラメ筋
- 腓腹筋
- 長趾屈筋
など、脛骨の内側に付着する筋肉です。
これらが硬くなると、骨膜を繰り返し引っ張り、炎症が起こりやすくなります。
③ 足のアライメント異常
以下のような特徴がある方は発症しやすくなります。
- 扁平足
- 過回内足
- 外反母趾
- 足部アーチの低下
着地時の衝撃が脛骨内側へ集中しやすくなるためです。
④ ランニングフォーム・シューズ
- クッション性の低いシューズ
- すり減ったシューズ
- 硬い路面での練習
- オーバーストライド(前方に着地しすぎる走り方)
なども大きな原因になります。
シンスプリントの症状
初期では
- 運動開始時に痛い
- ウォーミングアップすると少し楽になる
- 運動後に痛む
程度ですが、
進行すると
- 運動中ずっと痛い
- 押すと痛い範囲が広い
- ジャンプでも痛い
- 歩行でも痛い
ようになります。
痛む場所
脛骨の内側、
中央から下1/3付近に沿って広い範囲が痛む
のが特徴です。
⚠ 疲労骨折との区別が非常に重要
シンスプリントと最も間違えやすいのが
脛骨疲労骨折
です。
疲労骨折では
- 指一本で示せる一点だけが強く痛い
- 安静時も痛い
- 夜間痛がある
- ジャンプできない
- 片足立ちやホッピングで強い痛みが出る
ことが多く、画像検査(X線・MRIなど)が必要になる場合があります。
このような症状がある場合は、まず整形外科を受診しましょう。

整骨院でできること
疲労骨折など重篤な疾患が除外されたうえで、筋肉や動作の問題が関係している場合には、整骨院での施術が有効なケースがあります。
北九州スポーツ整骨院では、一人ひとりの状態に合わせて、次のような施術を行っています。
手技療法
ふくらはぎや足部、すね周囲の筋肉の緊張やゆがみをやわらげ、脛骨への牽引ストレスを軽減します。
フォーム・身体の使い方の指導
走り方や着地動作、股関節・足部の使い方を確認し、再発しにくい身体づくりを目指します。
自宅でできるセルフケア
① アイシング
運動後に15〜20分程度、痛む部分を冷却しましょう。
② ふくらはぎのストレッチ
腓腹筋・ヒラメ筋を中心に、毎日ゆっくり伸ばしましょう。
③ 足裏のケア
足底筋膜や足部アーチの柔軟性を保つことで、脛骨への負担軽減につながります。
④ 練習量の調整
痛みを我慢して走り続けると悪化しやすくなります。
完全に休むだけでなく、練習量や強度を調整することも重要です。
シンスプリントを予防するには
予防のポイントは、「急激な負荷を避けること」と「身体の柔軟性を保つこと」です。
- 練習量は急に増やさない
- 運動前後のストレッチを行う
- クッション性のあるシューズを使用する
- シューズは摩耗したら交換する
- 硬い路面での長時間練習を避ける
- 足部アーチが低い方はインソールも検討する
- 痛みが出始めたら早めにケアする
保護者・指導者の方へ
シンスプリントは「少し痛いだけ」と我慢してしまうお子さんも少なくありません。
しかし、無理を続けると疲労骨折へ進行することもあります。
「練習すれば治る」「気合で乗り切る」と考えるのではなく、痛みが続く場合は早めに専門家へ相談することが大切です。
適切な評価と早期のケアによって、競技への早期復帰や再発予防につながります。
まとめ
シンスプリントは、ランニングやジャンプ動作を繰り返すことで生じる、代表的なスポーツ障害です。
特に、
- 練習量の急な増加
- 筋肉の柔軟性低下
- 足部アライメントの乱れ
- ランニングフォーム
などが大きく関係しています。
一方で、疲労骨折との見分けが非常に重要なため、強い痛みや一点に限局した痛みがある場合は、整形外科での検査をおすすめします。
北九州スポーツ整骨院では、スポーツ障害の評価から施術、セルフケア指導、フォーム改善まで一貫してサポートしています。
「すねの痛みがなかなか改善しない」「大会に向けて早く復帰したい」という方は、お気軽にご相談ください。
▼あわせて読みたい
・ランナー膝(腸脛靭帯炎)の原因と治し方
・オスグッド病の原因と治し方

